glay-usagi’s diary

ASDグレーゾーン「うさぎ」の、理解されない人生の記録

20190623192406

チック症について

20191129144138

 

一応、前回の続きという流れになります。しかし今回は吃音ではなく、チック症の話です。私の中で、そういう順番にすると決定しました。すみません…

( → 前回の記事: うさぎも自分の名前が言えない

 

以前、アスペルガーについて片っ端から調べまくっていた頃。他の発達障害や、複数の発達障害の併発(合併)についても、必然的に様々な文献や記事を目にする機会となりました。

発達障害の中のひとつに「トゥレット症候群」や「吃音(症)」という障害がありました。簡単に言うとトゥレット症候群はチック症のことで、吃音()はどもってしまう症状のことです。

私はそれまで、それらの定義を全く知りませんでした。「チック」や「どもる」という言葉は知っていましたが、それはただ本人の困った『癖』であり、どちらかと言うと精神的なもの」で仕方のないことだと思っていました。

結果的にアスペルガーを疑いはじめたことで、私はそれらが発達障害のひとつに分類されているものだとはじめて知りました。今回は、トゥレット症候群(チック症)について書きます。

 

私は子供の頃、チックの症状をたくさん持っていました。いずれもそんなに目立たない言動だったので日常生活に支障をきたすことは少なく、母親に指摘されてはじめて自覚した程度の軽い症状です。

チックの症状は、自分ではコントロールできないものです。「音声チック」と「運動チック」があり、子供の頃に何かしらの症状が出るのはそれほど珍しくないそうです。大抵は一過性のもので、数ヶ月で自然に症状が消えると言われています。

しかし、複数の運動チックとのひとつ以上の音声チックが1年以上続くと『トゥレット症候群』に分類され、今は発達障害のひとつとして扱われているとのこと。子供の頃、私はまさにトゥレット症候群でした

 

私の音声チックは「ん」のような「ふ」のような音が、感覚的には鼻の奥の方というか、頭の中の方(?)から勝手に出てしまうものでした。とても小さな声ですが、一度はじまると暫くは止まりません。

運動チックに関しては頭を振る、まばたきを繰り返す、顔面をしかめる、肩がびくんと上がる、足の指にぎゅっと力が入る、目をぎゅーっと瞑る… など、挙げたら切りがありません。

どれかがはじまってしまうと、その同じ動作が暫く続きます。こちらも自分の意思で止めることはできません。何十回か繰り返すと、いつの間にか自然に治まっています。

これらの症状が出るのは家にいるときが大半で、私は一人でいるときに最も多く出ていました。『緊張が解けた後のリラックス時』に出ることも多いと言われているそうです。

 

家の外でも出ていると自覚することはありましたが、そう多くはありませんでした。人前となると大抵は気を張っているので、私にとっては症状が出にくい状況だったのだと思います。

(私の場合、過度のストレス状態のときや、自分でもわかるほど肉体的に疲労があるときは「眼瞼ミオキミアと呼ばれる、瞼がピクピク痙攣する症状がおきます。人前ではこちらの方が頻繁です。これも子供の頃からで、現在もたまにあります)

チックの症状に関しては人前ではほとんど出ないため、私の場合は誰かにからかわれたり、恥ずかしい思いをしたりすることは余りありませんでした。

ただ暫く止まらないので、その部分の筋肉がとても疲れます。意識がそこに向いてしまうと、他のことができないこともありました。

 

母親に顔をしかめる行為を指摘され、はじめて自分のチック症状を自覚したのが恐らく幼稚園くらいのときだったと思います。止めようと頑張ると、一時期には止まります。でもまた直ぐにはじまります。

小学校を卒業するくらいまでは、常に何かしらの症状がありました。その時々で「ブーム」のような症状があり、暫くすると他の症状に変わってそれをぐるぐる繰り返す感じです。複数の症状が同時に起こる時期もありました。

最も頻発していたのは小学生の頃で、その後は徐々に減りました。恐らくここ10年くらいは、完全に近いほど消えています。幸いチック症に関してはほとんど困った経験もなく、嫌な思いをした記憶もありません。

 

 

私は専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、いくつかの統計によると「トゥレット症候群吃音は、他の発達障害と併発しやすいそうです。特に吃音は、半数以上の割合で併発するという統計もありました。

また、発達障害の子供は小児てんかんをもつ割合が高いことも指摘されているようです。私も5歳まで「てんかん」がありました。これは唯一、医師の診断が下りています。

私は、てんかんの記憶は一切ありません。何の種類のてんかんだったのかも知りません。いつだったか忘れましたが、既往歴の欄に「小児てんかん」と書いてあったのを不思議に思い母親に聞いたときに「5歳までてんかんがあった」とはじめて知りました。

私が自分はアスペルガーのグレーゾーンだと納得した背景には、このトゥレット症候群」「吃音」「小児てんかんの存在もありました。あとは、幼少時代から続く「不規則な睡眠」も該当します。( → 参考記事: 寝られない、起きられない

 

本当は、前回の続きで「吃音」についてだけを書く予定でした。しかし書くに当たり、情報の再確認をしようと色々と専門サイトを開いていく内にチックやてんかんについても目に止まり、急遽予定を変更して書いてみました。

チック症に関してはほとんど嫌な記憶がないので、意外とスラスラ書けました。次回はちゃんと吃音について書きます。こちらは少し時間が掛かりそうです。また近々、改めて…

 

( →:【うさぎ年表】での分類:小学生時代 )