glay-usagi’s diary

ASDグレーゾーン「うさぎ」の、理解されない人生の記録

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ブログをはじめたきっかけ

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私は医師ではないですが、さすがに自分のことは他人よりもわかると思っています。自分の感覚としては「軽度のアスペルガー」(ASDのグレーゾーン)※脚注です。
 
診断はついていません。WAIS-Ⅲ検査を受け結果を聞き、今後の通院のために「自立支援医療制度の資格取得」を勧められた時点で、担当医が合わないと感じてしまいドロップアウトしました。今後また検査にいくかどうかは、今は考えていません。
 

 
診断がついていないのに、たとえグレーゾーンとは言え「アスペルガー」という名称を出すのは怖いものです。とってもデリケートな問題だと思っています。易々と名乗って良いとは思いません。
 
発達障害だという「診断が欲しい人」が、世の中にたくさんいるとも言われています。私もそうなのかもしれませんし、自分でもわかりません。そうかもしれないと思うと、恥ずかしくて居た堪れない気持ちがしてしまいます。
 
それでも「アスペルガーのグレーゾーン」と書くことにしたのには、理由があります。
 

 
約一年半前に、自分でアスペルガーを疑い出してから、アスペルガーや発達障害について書かれている本やネットの記事をたくさん読みました。しかし「典型的なアスペルガー」については詳しく載っているのに、グレーゾーンや他の症状が混合している人のことはほとんど書いていないので、一部分しか当て嵌まらないことが多いのです。
 
「当て嵌まるのに、当て嵌まらない」状況が、私をどんどん混乱させました。日常で生じる“おかしい(困りごと)”と、その原因を追究していく過程での“おかしい(典型的なアスペルガーとのズレ)”が合わさり、訳がわからなくなりました。アスペルガーはともかくグレーゾーンであるかどうかさえ、自分でも全くわかりませんでした。
 
(でもそれは、実は当然のことなのかもしれません。だから『スペクトラム』というのかもしれません…)
 

 
そんなとき、幾つかの当事者ブログの内容が、とても自分に当て嵌まることに気づきました。検索の中で、たまたま多くの当事者(グレーゾーン含む)が書いたものに辿り着くことがありました。当事者の経験のほうが、具体性があってわかりやすいことがあります。
 
『他人の内容が、自分に当て嵌まる』という事実が、少しだけ私に「勇気」と「安心」を与えてくれました。生まれてはじめて、自分と同じ感覚を持った人に巡り合えた…。ずっと「おかしい、わからない、有り得ない」と言われ続けてきた私にとって、それは大変嬉しいことでした。
 
その頃たまたま、古くから私を知っている友人に指摘された経緯もあり、ようやく自分でも納得がいきました。「診断はついていないけど、私はアスペルガーのグレーゾーンである可能性が高い」と思えるようになりました。つい最近のことです。
 

 
そう思えるようになり、改めて自分の過去を振り返り、アスペルガーの特性を読み返しました。すると今まで気づかなかった「実は当て嵌まること」に、次々と気がつくようになりました。少し客観的に自分を見つめられるようになったのだと思います。
 
今まで「これは私は『できる』から当て嵌まらない!」と、自信満々に思っていたこと。その顛末(相手の反応や、その後の状況)を冷静に思い返すと… 呆れて笑ってしまうことが多いです。なぜ今まで自分はこれを『できる』と思い込んでいたのだろうと。
 

 
私にとって、自分が『普通ではない』と知ることは、楽しいことではありません。確かに過去の辻褄は合います。自分への「言い訳」にはしたくありませんが、少なくとも「説明」にはなります。
 
でも今後のことを思うと不安でいっぱいです。今まで信じてきた「世界」や「自分」が、根本から覆ってしまったような恐怖を感じずにはいられません。
 
…本当は何一つ変わっていないことは理解しています。ただ、多くの経験が持っていた意味が、今までと変わってしまいました。「巧くやれた」と信じていた経験が「実は巧くやれていなかった」経験だったということです。それで謙虚になれれば良いことですが、正直に言うと…怖くて何もできなくなりそうです。
 

 
今度どうやって、自分に折り合いを付けていけばいいのか?そう考えたときに思い付いたのが、このブログでした。心理学で、無意識に心の安定を図る行動(防衛機制)の中に、ひとつだけ望ましいとされるパターンがあるそうです。『昇華(社会に受け入れられる形で表す)』…まさに文章で表現することが当て嵌まります。
 
私が自分を受け入れるきっかけとなったのは、他の人の当事者ブログでした。その記事を書いてくれた人にとても感謝しています。だから私も、自分のことを書いてみようと思いました。同じようなしんどさを抱える誰かのためになるかもしれない。そして何よりも、自分の心の安定のために。
 

 
私は「自分を知る」ということは、たとえそれによってしんどくなろうとも、とても大切なことだと感じます。そのメリット・デメリットは、専門家をはじめ色んな人が挙げているので割愛しますが、私が特に感じたのは次のことでした。
 
『もうこれ以上、他人や世界に対して絶望しないで済むようになるかもしれない』
 
『今後少しずつ、自分自身や自分の環境を壊したくなる衝動を抑えられるようになるかもしれない』
 
…もし自分を知らないままでいたら、これからも同じことを繰り返します。誰にも理解されないまま、孤独の内に人生を終えるでしょう。そんな人生は嫌です。死ぬときに、きっと後悔するのではないかと思います。
 

 
もしも私の経験や思考が、少しでも同じしんどさを抱える人の参考になれば嬉しく思います。ひとりの「グレーな私」の存在が、いつか見知らぬ誰かの役に立つことがあるかもしれない…そう願って書いていきます。
 
この文章は頑張って書きましたが、記事は恐らく短めで、話もあちこちに飛びます。でも、自分が無理の無いよう更新していけたらと思っています。
 
どうぞ宜しくお願いします。 by.うさぎ (2019.06.20)
 

 
※「アスペルガー」表記について ;最新の診断基準(DSM-5)で、アスペルガー症候群は【ASD(自閉症スペクトラム(症/障害))】として、他の自閉性障害と統一されていますが、個人ブログである性質上、よりわかりやすい「アスペルガー」と表記しています。
 
※「グレーゾーン」表記について ;発達障害の特性が幾つか認められるが基準を全て満たしていない状態、あるいは自分では発達障害かもしれないと認識しながら医療機関を受診していない状態を指すそうです。私は、特に後者の状態ということで「グレーゾーン」と表記しています。