glay-usagi’s diary

ASDグレーゾーン「うさぎ」の、理解されない人生の記録

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もうひとつの方のバイトのこと

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私は現在、2つの深夜バイトを掛け持ちでしています。今回はその内の、メインではない方のバイトについてです。

もうひとつの方… と書いてはいますが、前に『ひとつ目のバイトのこと』という記事がある訳ではありません。私自身が普段、メインではない方のバイトを「そう呼んでいるためで、その通りに書くのが一番しっくりしたからです。

 *更新:この記事を書いたら、便乗してメインのバイトについても書いてみたくなりました。その結果、次の記事が「メインのバイトについて」になりました…

以前にも、このバイトでの出来事を少し書いたことがあります。『深夜も営業していて、漫画が沢山ある場所と言えば、大方の想像はついてしまう気もしますが… 施設名を詳しく書くのはあまり宜しくないと思ったので、そこは割愛します。( → 参考記事: うさぎも自分の名前が言えない )

 

私がこの仕事を選んだ理由は、深夜帯のバイトを募集していた「家から一番近い働き口」だったからです。勤務時間や日数も都合が合いました。深夜でさえあれば何でも良く、業種は問いませんでした

全く興味の無い分野でしたが、やってみると色々な事を学べるものです。運営元は大きな会社です。各店舗へのオペレーションシステムや、その細やかさ。現場の人事や労務の管理体制。作業を徹底的に簡素化・統一化させるための工夫。最新のツールを積極的に導入する姿勢などなど…

私はいつも、そういう角度で物事を見ています。変更の通達が届く度に、その真意を探ることが好きです。複雑化の一途を辿っていた手順が、急に簡素化へシフトしたときなどは、上で一体どんなやりとりがあったのかなぁと勝手に想像してしまいます。

自分の手間に関わるオペレーションの変更は、当然面倒臭いです。しかし、私も以前はそういった効率化を作っていたことと、自分で仕組みを考えるのが好きなこともあり、大企業ならではのやり方を観察できるのは面白いです

 

一番衝撃的だったのは、漫画の数の多さでした。私の職場にあるだけでも物凄い量で、世の中にはこんなにも沢山の漫画が存在しているのかとはじめて知りました。それに、今はどんなものが流行っているのかもわかり、新たな発見もあります。

他にも、今まで知らなかった領域に触れられることは、私にとってとても魅力的な経験です。あらゆる電子決済を扱っているため、電子マネーに明るくなったこと。業務用のレトルト食品が、どんどんと進化していることも知りました。

VR(バーチャル・リアリティ)などは、恐らくここで働かなければ一生、触ることさえなかったのではないかと思います。ドリンクバーやソフトクリームの機器は、分解洗浄をする度にこれを作った人は凄いなぁと感心します。

仕事はとても楽です。とは言っても、世間的には普通の業務量だと思います。しかし私にとっては、メインのバイトの方が肉体的にとてもハードで、しかも勤務時間も長いため、そちらと比較するととても楽に感じてしまいます。正直言うと「半分お休みの日」みたいな感覚です。

 

 

業務は原則二人体制です。私は週二日、決まった曜日でシフトに入っています。他の人も、ほぼ曜日が固定しています。そのため誰かが休みを申請したり、個人的に出勤日を交換したりしない限り、毎週同じペアになることが大半です。

基本的に役割分担が明確で、多くの飲食店のようにホール側と厨房側で分担しています。週の1日は時間帯リーダーである年下の男性とで、私はホール側です。もう1日は年上の女性とで、私は厨房側です。どちら側でも良いのですが、毎回決めるのが面倒で気がついたらそうなっていました。

彼らは私よりも勤続年数が長く、私よりも色々な業務に詳しいです。出勤日数も多く、週二日しか入らない私よりも常に現場の状況を把握しています。

そのため私はいつも、大抵のイレギュラー業務は彼らに任せてしまいます。というより、どちらかと言えば彼らの方が張り切っている様子に見えるので、余計なことはしないように大人しくしているだけです。

おかげで私は毎回、自分の分担業務さえ最終的に終わらせれば良いことになります。それ以外の時間は、自分の好きな作業に思う存分費やすことができます

 

私が好きな作業は何故か、他の人がやりたがらないものが多いのです。私は床や壁、備品などあらゆるものの掃除が好きです。汚れているのが目に入るとイライラします。しかし他の人はそんなに気にならないようで、掃除も決められた範囲以上はやらないようです。

棚や冷蔵庫の中も、納品時や使用時にぐちゃぐちゃに入れてしまう人が多いので、取り出し難くて仕方がありません。私は取り出し易く、数え易く、補充し易いように整頓するのが大好きです。綺麗に揃っている状態が気持ちが良いし、揃っていないと気持ちが悪いです。( → 参考記事: 揃っていないと気持ち悪い! )

私はホール側と厨房側にそれぞれ週1日ずつ入るので、週に一度それぞれのスペースの他の人がやらない掃除や整頓をしている感じです。誰に言われた訳でもなく、やりたくてはじめたらいつの間にか定例作業になっていました。

一応、暇なときにやる「手空き業務」というものがあるのですが、私は滅多にやりません。私の好きな作業ではないし、他の人が皆やっているから滞ってもいないし、まぁいいのかなと…

 

掃除や整頓をして誰かに褒められることはありませんが、かといって怒られることもないので、いつも自分が気の済むまでやっています。もちろん、自分の分担業務の方もちゃんと終わらせています。

もし余計なことはやらなくていいから、決められたことだけをやれと言われたら、私は楽しくないので仕事を辞めると思います

過去には何度もそれで怒られ、その度に喧嘩をして転職を繰り返しました。今の職場はもう一年以上続いていますが、まだそう言われたことはないので助かっています。

そもそも、別にサボっている訳でもないし、誰もしない補充をしておくことで皆の作業効率も上がるし、常に整頓しておくことで発注ロスや欠品も減るし、納品時にしまう人だって奥へ入れ易いし… 私は未だに過去にどうして怒られてしまったのかが、いまいち理解できていないです

 

 

相方との関係については、悪くはないと思っています。しかし私は基本的に、余程の仲が良くなった人でないと、職場では業務上のこと以外ほとんど喋りません。仕事の話はしますし、それに伴うちょっとした雑談はします。別に、相手が嫌いな訳ではありません。

しかしプライベートの話や仕事に関係のない話は、訊かれればそこそこは答えますが、自分からはまず話しませんし、訊くこともありません。黙々と作業をするのが好きです。作業に集中していると楽しいので、話をするのが億劫です。

ただ、本当に仲良くなった人とは、仕事中でも結構喋ります。少しならプライベートなことを話すこともあります。その代わり、その間の作業は滞ります。メインのバイト方のではそういう人がいますが、こちらではいません。きっと私は、物凄く無口な人だと思われていると思います。

 

週1日一緒に入る年上の女性とは、私にしては珍しく巧くやれています。もう一年以上一緒に働いていますが、私は彼女の年齢も、住んでいる場所も、結婚や子供の有無も知りません。(年上だと思うのは、何となく入社時にそんなような話を聞いた気がするだけなので、本当のところはわかりません)

深夜のバイトの良い点は、女性が少ないというのもあります。私は女性が苦手なので、本来は女性と二人きりでずっと働くことは相当しんどい環境です。考えただけで憂鬱な気分になりますが、彼女にはそう感じることが全くないのです。

実は、ちょっと似ているなと感じます。彼女も自分ルールやこだわりが強いので、私と同じ種類の人なのかなと思っています。自分のことは棚に上げて、彼女のこだわりが私にはわかり易すぎて、思わず厨房の中でひとりクスクス笑ってしまうことさえあります。

 

彼女とは、いちいち言葉でやり取りをしなくても「ここは手を出して欲しくない領域だろうな」「これは私がやるべき作業だな」というのが感覚的にわかります。恐らく、彼女も同じなのではないかと思います。

たまに雑談をしても、よく聞き取れなかったり、結局何についての話だったのかわからなかったりすることも多々あります。それなのに不思議とトラブルもなく、ぶつかることもありません。

本当にストレスフリーで、私はもう一人の男性よりも、彼女とシフトに入る方が気が楽なのです。彼女は、私が職場で全く苦手意識を感じない数少ない女性です。そこは本当に嬉しく思います。

それでも… 彼女の個人情報には全く興味がないし、職場以外で会いたいとも思いません。雑談の回数が増えることもなく、相変わらずの距離感でこれからもやって行くのだろなぁ、という気がします。

 

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