glay-usagi’s diary

ASDグレーゾーン「うさぎ」の、理解されない人生の記録

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急に話し掛けられると…

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使っていないノートPCからも、hatenaにログインできたらいいなぁ。ふとそう思いつき、スマホからデザリングして色々とトライしてみたのですが、いくらやってもダメでした。

恐らく原因は、私がそういう系に疎いからです。それは4日前のことでした。11月1日の夕方、早くもスマホの通信量が1ヶ月の上限に達したうさぎです。今月どうしよう…

そんなこんなで…。世の中難しいこといっぱいあるけど、一番難しいのは生身のやり取り』だね。間違いないね。(←大好きなサンドウィッチマンの真似をしてみました)

 

最近は朝晩が寒くなりました。先日、夜勤明けで帰ろうとしたときに、入れ替わりで出勤した朝番の女性が「寒いから風邪引かないようにねー」と私に声を掛けてくれました。

私はウンともすんとも言えず、結局はニコッとしただけでお先でーすと言って帰って来ました。彼女とはいつも入れ違いで、最近のシフトでは週1回顔を合わせるかどうかの関係です。

普段はお互いに「お疲れ様でーす」「お先でーす」程度しか話さないことが多いので、急に声を掛けられ固まってしまいました。頭の中では咄嗟に幾つかの返事を考えましたが、これと言って相応しい言葉が見つかりませんでした。

変なが空いてしまうときは、頭が真っ白になり掛けている証拠です。焦って無理に喋っても、恐らく私は自分が何を言ったのかを覚えていません。後になって、長い長い反省会をすることになるパターンです。

そういうときは笑顔で首を少しだけ動かし、何も返さないことが一番です。笑顔というものは、相手を不快な気持ちにさせない最強の武器だと知っています。私にとっても、不用意に自分を傷つけなくて済む賢い対応です。

 

私はずっと『雑談』が得意だと信じてきました。でもそれは「想定の範囲内での、雑多な会話」のことでした。相手は純粋に雑談だと思ったとしても、私にとっては違います。その会話がはじまる前の『事前準備が必須です。

...恐らく、今から何か会話がはじまる。この人とは、前回はこんな話をこのくらいした。こういう場合はこういう価値観で、こんな風に話すことが多い。私がこういう言い方をしたときは、多分伝わっていなかった。この反応は喜んでくれた。こういう聞き方をすると会話が続く。さっきはあっちの話をしていたみたいで、今は少し不機嫌かな?

そこから推測をすると、今回はこういう話題になるのかも?だったらこの質問から入ろう。もしこっちの展開になったら、この間読んだあのフレーズが使えるのかも?それに、もしかしたらあの話も関連する?ってことは、その前にこっちの話へ振っておいた方が自然かな...

そして、それに対する私の認知度、相手の状況、会話の所要時間の目安...あらゆる情報の整理と、データベースとの照合を行います。相手に慣れてくると、その作業時間は短縮できます。

 

それらの準備ができていると、私は相手が誰でもちゃんと雑談ができます。私は、状況によっては自分からも良く話し掛けます。その方が自分のペースで準備ができるので、却って話しやすいのです。準備が中途半端でも、身に付けたスキルと応用力で何とかします。

しかし、はじめの今から何か会話がはじまるという心積りができていないと、これはもう致命的です。急に会話がはじまったことにびっくりし、全く反応ができません。焦ってとんちんかんなことを言うか、何も言えずにニコニコして誤魔化すかのどちらかです。

ばったり知人と会って声を掛けられることが、とても嫌いです。どんなに普段は楽しく話せる相手であっても、急に会うとしどろもどろになります。

その場合は「おー」や「久しぶりー」などの些細な一言さえ、全く口を衝きません。「あ…」とか「う…」とか、言葉にならない何かを出すのが精いっぱいです。

 

相手の声は『音』としてちゃんと記憶しています。でも「その言葉の意味」を、脳が理解していかないのです。急に知らない外国語で話し掛けられたような感覚になります。えっと、あの、アイキャントスピークイングリッシュです… といった心境です。

どんなに英語が得意でも、ぶっつけの同時通訳は相当難しいと聞きます。もしも他のことを考えているときに突然話し掛けられ、その内容を瞬時に訳して口に出して言うとなると、更に難易度が上がるのではないかと思います。

同時通訳をされる方も「今から訳す」という心構えを持ってから、相手の言葉に耳と意識を傾けているのだと思います。あくまでも想像上の話です。そもそも私は、日本語以外わかりません...

しかし私は、それと似たようなことが母国語での会話で起きているような気がします。同時通訳と同列に並べるのはとてもおこがましいですが、どちらも事前の心積りは少しでも欲しいもの。寝耳に水は厄介です。

 

私は会話やコミュニケーションに関しては、物心ついた頃からかなりの数のデータベースを集めて分析してきた自負があります。それでも先日のように想定外の場面では、ほとんどと言って良いほど役に立ちません。

「今から話す」ということがわかっていれば、ちょっと皮肉の利いたユーモラスな返しもできる自信があります。私は相手の冗談や皮肉は本気にすることが多いですが、自分で言うことは好みます。…ちょっと質が悪いです。

 

それでも私は、接客の仕事が得意です。矛盾しているように思いますが、実際に長い接客業経験で会話に困ったことがほとんどありません。私にとって、接客は生身のやり取りでは無いからです。

先日は何も言えず後にした職場で、そのちょうど一週間前のこと。レジのネットワークが故障して、現金以外が使えなくなるといったトラブルが起きました。数時間もの間「電卓でのお会計」をした、今どき貴重な体験です。

そのときの私は、まるで別人です。自分でも奇妙に思う程、全く違います。次回はそのときのお話です。今回は「ちょっと格好悪いうさぎ」でしたが、次回は「ちょっと格好良いうさぎ」の予定です(?) ( → 次の記事: 接客は得意です!

 

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